「驚異」がトップ維持　ビルボード音楽ＤＶＤチャート

 
　 英ロックグループ、ピンク・フロイドの１９９４年のコンサートの模様を収録したＤＶＤ「驚異（Ｐｕｌｓｅ）」がビルボードの音楽ＤＶＤチャートで、
９月中旬の一時期を除いて２カ月にわたりトップを維持している。

　リーダー格のロジャー・ウォーターズ（ベース）が離れたあと、デヴィッド・ギルモア（ギター）ら３人が中心となって演奏しているもので、
９５年にはＶＨＳで発売され、２７万９０００枚を売り上げている。

　映像、音声が再加工されたＤＶＤ（２枚組み）は７月の中旬に発売され、すでに２５万セットの売り上げ。
音楽ＤＶＤでのこの売れ行きの勢いは、２００３年のレッド・ツェッペリン、０５年のイーグルスのＤＶＤに次ぐものだ。

　「驚異」にはピンク・フロイドの名作「狂気」の演奏が含まれており、ビルボードの担当者、ジョフ・メイフィールドさんは「『狂気』が人気のヒミツではないか」とみる。
アルバム「狂気」は１９７３年の発売以来、約３０年間、ビルボードのチャートから消えることがなかったという。

　ドラマーのニック・メイスンは「想像以上に音質が良くなっている」と指摘。
そのうえで、「『狂気』は若いころに作ったアルバムだが、歌詞はもともと５０代以上に訴えるものがあった。
昔からのファンが年齢を重ねてより好きになってくれたのかもしれない」と話している。（ＵＳＡ　ＴＯＤＡＹ）

(sankei.co.jp  2006 09/28 17:21)