平成17(2005)年6月13日[月] 産経新聞
ピンク・フロイド 伝説再び ２４年ぶり救済ライブ
【ロンドン＝蔭山実】伝説のロックバンド、ピンク・フロイドが“再結成”されることになった。英国で七月に開かれる主要国首脳会議（Ｇ８、グレンイーグルズ・サミット）に合わせてアフリカ救済を訴えるロックコンサート「ライブ８（エイト）」に参加するためで、
ライブでメンバーが顔をそろえるのは二十四年ぶりとなる。
ピンク・フロイドは一九六七年、ロジャー・ウォーターズとニック・メイソン、リチャード・ライト、シド・バレットの四人組でデビュー。
その後、デーブ・ギルモアがバレットに代わる形で参加し、プログレッシブ・ロックを代表するバンドとして人気を集めた。
八七年にウォーターズがソロ活動に転じ、メイソンとライト、ギルモアの三人が九〇年代まで活動を続けたが、事実上の解散状態といわれた。
ライブ８では八一年のロンドンでのコンサート以来、この四人がステージでそろうことになる。
ライブ８は、アイルランド出身のロック歌手、ボブ・ゲルドフらが中心になって七月二日にロンドンとパリ、ベルリン、ローマ、米フィラデルフィアの五カ所で同時に開催される。
二十年前の「ライブ・エイド」の再現と期待されている。
コンサートの模様は各国のテレビやインターネットを通じて伝えられる。
ポール・マッカートニーやエルトン・ジョン、マドンナ、スティービー・ワンダーらの大物や、若手人気スターらが参加する予定だ。
ピンク・フロイド、ロジャーを加え再結成
ロジャー・ウォータースを加えたピンク・フロイドが、＜ライヴ・８＞に出演することが発表された。ピンク・フロイドが、ウォータースを交えたラインナップでパフォーマンスするのは24年ぶりのこととなる。
フロントマンのデヴィッド・ギルモアはこう声明を発表している。
「大半の人と同じように、僕もG８のリーダーには第３世界の貧困を助けるよう説得したい。
ロジャーとバンドが過去に起こした争いは、この問題に比べたら小さなものだ。もし再結成が、この問題に焦点を当てる助けとなるならやる価値があると思ったんだ」
ウォータースがバンドと一緒にプレイしたのは、'81年のロンドン公演が最後。
オリジナル・メンバーでバンドの主要ポジションにあったウォータースの復帰に、歓喜するファンは多いはずだ。
ピンク・フロイドは、シド・バレット、ウォータース、ニック・メイソン、リチャード・ライトにより'67年にデビュー。
翌年、ギルモアが５人目のメンバーとして参加。初代リーダーだったバレットが脱退した。
＜ライヴ・８＞では、名作『The Dark Side Of The Moon』を制作したウォータース、メイソン、ライト、ギルモアの４人のパフォーマンスを見ることができる。
Ako Suzuki, London 2005-06-13 バークス
http://music.channel.aol.com/live_8_concert/highlights
＜ライヴ・８＞の様子が上記で見られます。